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伝説再び!シェンムーⅠ&Ⅱ

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1999年12月29日、

ドリームキャスト専用ソフトとして発売された

シェンムー 一章 横須賀」。

 

当時としては斬新な「オープンワールド」型のゲームで、

刻々と変化する天候、朝から夜まで1日の時間経過、

街に存在しているすべてのキャラクターが

「生活習慣プログラム」によって個々に活動、完全フルボイス、

モーションキャプチャーによるキャラクターの現実的な動き。

 

その作りこまれた世界観と自由度の高さから、

「FREE(Full Reactive Eyes Entertainment)」と称されている。

 

ゲーム性はRPGやアクションとは異なり、

イベントシーンで突発的にボタン入力を求められる

QTE(クイック・タイマー・イベント)」

と呼ばれるシステムや、

ゲームを進めていくことによって主人公の行く手を阻むキャラクターと対決する場合は画面下に体力ゲージが表示され、コマンド入力によるバトルへと移行する。

 

このバトルの難易度は高くなく、適当にボタンを連打していてもクリアー出来てしまう程度のもの。

 

このように、

シェンムー」はゲームの世界観やストーリーに重点を置いた作品となっている。

 

街中にはゲームセンターや商店などもあり、

ゲームセンターでは「スペースハリアー」や「ハングオン」といった

セガのゲームをプレイすることが出来る。

いずれも完全移植となっている。

 

他にもスロットマシンや複数のミニゲームも存在し、

ゲームのストーリーを進行せずに人々の生活を観察したり、

ミニゲームに興じるだけでも楽しむことが出来る。

 

しかし、

ミニゲームなどに興じている間もゲーム内の時間は進行しており、

一定の日付までにゲームを進めてクリアしなければゲームオーバーとなってしまうので注意が必要。

 

このような「FREE」と称したゲーム性は、

後の大ヒット作「龍が如くシリーズ」に多大な影響を与えている。

 

なお、「シェンムー」は全十一章で構成されていると

総監督の鈴木裕氏は語っており、

その名の通り「シェンムー 一章 横須賀」は第一章、

後の2001年7月5日に発売された続編

シェンムーⅡ」では第三章~第六章までの内容を収録している。

 

ここで気になるのが抜けている「第二章」。

なぜゲームではカットされたのか明らかにされてはいないものの、

そのストーリーを垣間見ることのできる短編マンガが

ゲーム雑誌に掲載されたことがある。

 

莫大な製作費

シェンムー」の名が世界に轟いたのは、

なんと言っても莫大な製作費の多さがゆえ。

 

その額は、

シェンムー 一章 横須賀」だけで約50億円、

シェンムーⅡ」では約20億円とされ、

当時のギネス・ワールド・レコーズには

「最も製作費が使用されたテレビゲーム」

として認定された経歴を持つ。

 

14年越しの続編

その後「シェンムー」は、

製作費に伴う十分なセールスをあげることが出来ず、

続編の開発は頓挫してしまうことになる。

 

ところが2015年に開催された「E3」内で、

シェンムーⅢ」の製作費をクラウドファンディングで募集すると

突如発表し、

ファンディング開始からわずか1時間44分でその額は100万ドルを達成。

その後8時間半後には最低目標額である200万ドルを達成。

当初の募集期間が終了したあとも追加でファンディングを募り、

最終的な金額は650万ドルまで膨れ上がった。

 

こうして「シェンムーⅢ」は現在鋭意制作中であるが、

当初の発売予定であった2017年末から1年延期した

2018年末に再設定、

さらに2019年内へと徐々に延期されている。

 

PS4で伝説が蘇る

そんな続編の発売が迫っている「シェンムー」が、

なんとⅠとⅡがセットになってPlaystation4で蘇る。

 

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画質の向上や操作設定、ユーザーインターフェースの向上など、

様々な要素がリメイクされている。

 

限定版は特典として2枚組のサウンドトラック、

フルカラーポスターが付属する。

 

この機会に是非伝説を体感していただきたい。